ごめんね、待った?

この前コンビニでQRコード決済をしようとしたら残高が1円足りず、レジの人を待たせてしまったもずくです。

待つ、ということで私が一つ思い出すフレーズがあります。石田衣良の『娼年』という小説で、主人公が女性と待ち合わせするシーンでの女性のセリフです。

「わたし、約束の時間のまえにきて、今日はどうしようかなって考えるのが好きなんだ。だって人を待つ時間ってすごくじれったいでしょ。そのじれったいのが好き」

 

 

じれったい、という言葉には「自分には手が出せなくていらいらする」というネガティブなニュアンスがあるそうですが、彼女はその手の出せなさ、が単純に好きなんだろうなと思います。確定していない未来を空想する行為は、時間の一方通行感を感じさせて面白いですよね。待ち合わせだったりLINEの返信待ちだったり、そういう人とのやり取りを待つ時はなお良いものです。

待つのは何も人だけでなく、コンテンツにも当てはまりますよね。私は映画館に行く時は必ず予告編から観るタイプです。もちろん予告編で気になる映画を見つけられるから、というのもありますが、もう一つ理由があります。それは、スマホ中毒ぎみの私がスマホをスッとしまってこれから映画を観るぞ、という精神的な準備のためです。大きく感情を揺さぶられるコンテンツを味わうのに、頭に余計な情報を残すのは何だか良くないような気がしてしまうわけで。まあ映画を観た後に「コレジャナイ感」を感じることもありますが……

待つことにはどうしたって期待を増幅させるような効果があるんだろうなと、寒いホームで電車を待ちながら思うのでした。

それでは。

もずくのすきなもの~音楽編~

どうも、もずくです。

私は普段個人配信をほとんどと言っていいほどやらないので、他のねこカンメンバーのように「今これにハマってるんですよ」みたいな話をする機会がありません。

それを今回ブログでやってくか〜〜!という記事です。音楽編。

 

一途/King Gnu

あなたにあげるよ全部全部

速くて強い曲が大好きです。

呪術廻戦0を観に行ったのですが、大音量でKing Gnuが聴けるのはいいぞ。

歌詞はもう乙骨とリカちゃんの関係をそのまま書いたようなものですが、「呪術廻戦」の枠を取っ払って聞いたとしても呪いの歌だこれ。世界を敵に回してもあなたのことが好きだ、という関係はフィクションの中だからこそ輝くのであり実際には……?となってしまうのです。

ところどころにKing Gnuでよく出てくるフレーズが鳴って楽しい。

clock lock works/ハチ

針は回るいつまでも 優しいノックの音で泣いてしまう

仕事、やってられないぜ!って時の曲。

これは学生時代に友達にお薦めしていただいた曲なので、聴くとその子のことをなんとなく思い出します。

自分しかできないこと、なんてほとんどないなと諦めさせてくれて、まあでもしょうがないから自分がやるかーってなるような気分になる。

ホイッスルのピピピ音が好き。

Spending all my time/Perfume

spending all spending spending all my time

ストーリーがいい。

MVの衣装がいい。

曲もいい。

の三段構えが発生する曲です。Perfumeがとっても好き!というわけではないのですが、この曲はたくさん聞いています。

MVの3人は、ドアを開けてどこに行きたいんだろう。歌詞の中の"you"とは誰だろう。

と考えてみるけれど、結局3人のダンスと顔とメロディにやられてしまうのでした。

 

また気が向いたら書きます。それでは。

全然前世の可能性

 

ということで短歌を書いてみようかなと思いました。

確か1番最初に触れた短歌は俵万智さんの、

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

だったような気がします。小学生のもずくさんは野菜が嫌いだったのでサラダが美味しいなんてことある?と思っていました。

 

そういえば短歌や俳句は中高の国語の授業でいくつか作った気がします。
私の通っていた学校では毎年文集なるものが作成されて、過去1年間で提出した(させられた)作文やら漢詩やら短歌の中からいくつか出来の良いものを先生が選んで載せていた気がします。私は載ったことが……無かったと思う、たぶん。
友人の作った漢詩がとても面白かった記憶があります。

 

で、ヒイヒイ言いながら作った短歌がこちら。

 

戦場に”w”の文字降るたびに見てる世界は複雑と知る

【Knockout City】ドッジボールするよ!3人組作って!【Vtuber】 - YouTube

 

Knockout City、やってる最中に謎のキー(半角/全角キーかな?)を押すと日本語モードに切り替わってWASD操作が利かなくなり、wが入力されるんですよね。この現象に陥るたびに「なぜ日本語には漢字とひらがなとカタカナがあるんじゃい」と思っていたのでした。

 

 

ロマン派と堅実はきっと似てる道 神様だけが行方しってる

【Golf It!】ロマン派vs堅実派!決着付けるぞ!!【Vtuber】 - YouTube

 

シノカン語録(?)「ロマン派」。ボードゲームアリーナのCan't stopをプレイするときにも出がち。
ロマン派が勝つときもそうじゃないときもあるよ。私は堅実派です。

 

「ぷーぱっぽん」普段料理はしないけど満月のカニいつか入れよう

創作料理を作り上げろ!世界料理たほいや【Vtuber】 - YouTube

 

一番最初に思いついた、記事冒頭の満月にかけた作品。
ぷーぱっぽん、7文字かと思いきや発音は5文字でした。

 

 

以上、慣れないことはするもんじゃないですね。

それではまた。

乾燥もずくの読書文3 『ある神主の話』

<これは2021/06/01に🎮シノ🐈:Vtuber|pixivFANBOX で公開した同名記事の転載です>

 

どうも、もずくです。

人とお酒が飲みたい今日このごろに、こんな短編はいかがでしょうか。

田中貢太郎『ある神主の話』

https://www.aozora.gr.jp/cards/000154/card52291.html

 

まず一言断っておくと、私はそれほど怪談や民話というものに明るくないので、怪談におけるお約束的なものが拾えていない可能性があります。日本の民話に限らず世界中の神話やら伝説に関しても(YouTubeでゲーム配信をチョットヤル人にしては)詳しくないんじゃないかと。
Fate/Grand Orderを少しプレイしているとギリシャ神話やら日本の鬼やらアーサー王伝説やらに触れる機会が生じるのですが、元ネタをちゃんと調べたことはそんなに多くありません。海外旅行に行ったときにその土地の伝説について知識があると楽しいので、行く前には少しだけ調べたりしますが……

 

最初に読んだ時、「2人はどんなことを話したのだろう」と思いました。村の人の噂話とか、都で何が起こってるだとか、そういうことを話すのかな。居酒屋やカフェで隣の2人組が話していることをこっそり聞くのっていいですよね(これを読んでいる人は雑談配信が好きな人ばかりなので賛同してもらえると信じています)

次に、勘作がびっくりするほどいい人であるということ。私は他人の人生にそこまで責任を負いたくないので、わざわざ外に出て水の男が人間になるのを止めたりはしないと思います。勘作がいい人なのか、私が自分の信条を曲げてまで人が何かするのを止めたいと思うような人に出会っていないだけなのか。
インターネットで遠く離れた人――バーチャル世界の人とか――と出会えるようになったから、その分ひとりひとりとのつながりみたいなものが薄れてしまった、とか言う人もいそうですがそれは結果論に違いないですね。名作古典を現代人の私たちが読むとき「今と昔はこんなに違うんだなあ(インターネットのない世界)」とか「昔も今も同じだなあ(桜の美しさ)」みたいな視点で読むことは多々あるけれど、人と人の付き合い方だとか向ける感情は時代とともにどんな風に変わってきたんでしょうね。

 

そもそも、水の男というものはなぜ人間になりたかったのか。夜だけしか人間の姿になれないとか、そういう事情があると推測します。
神様になって勘作を神主として社に呼んだ時、お酌をしている水の男は人間の姿じゃないっぽいんですよね。この結末って水の男の本望なのか?さっさと人間になって勘作と人間の姿で昼夜酒を飲むほうが良かったんじゃない?これって本当にハッピーエンド?大丈夫?

分岐として、
(1)勘作が水の男を止めるのに成功 神様と神主エンド(いまここ)
(2)勘作が水の男を止めるのに失敗
(3)勘作は水の男を止めない

を考えます。

まず(3)の状態になるには勘作が水の男に対して情が湧きすぎて人間の道理というものを外れるわけですから、死後に地獄行き、なんてのも考えられますね。次に(2)だとして、次に勘作が水の男に会ったときに自責の念を少なからず感じるはずなので、一緒に酒を飲むことはなくなるような気がします。

それでも私は2人一緒に酒を飲んでほしいよ……(突然のオタク)というのは冗談ですが、この作品がハッピーエンドめでたしめでたしと素直に思えないのは私の心が人の道理<<欲望寄りの考えだからなのかもしれません。なぜか米津玄師の「眼福」が脳内を流れています。

 

おしまい。

 

私の書くFanboxの記事はボトルメールみたいだなぁと思います。特定の人に向けて書いてるわけではなく、自己満足で電脳オーシャンに放流する感じがぷかぷかした瓶に似ているそれです。

それではまた次回。

「夢はいつでも現実のそばに♡」

<これは2021/04/09に🎮シノ🐈:Vtuber|pixivFANBOX で公開した同名記事の転載です>

 

 「どうも、もずくです。ぼーっと過ごしていたら3月の終わりも近づいてきたので慌てて記事を書いています……」という文を書いて放置してたら4月になりました。今日はいい感じの雑談記事を書いてみようと思います。ここで、読書感想文に飽きたわけではないということを念押ししておきます。書きたい小説はいくつか決まっているのだけれど、「やるか……!」という気分にならないと書けないのです。これまでの2つの感想文はやることがいっぱいある時に息抜き(現実逃避)で書いたものなので、忙しくなったら「やるか!」となるかもしれません。やろう。

 

 突然ですが、某お台場放送局の「逃走中」シリーズは視聴したことがあるでしょうか。黒スーツサングラスのお兄さんおじさん……もとい「ハンター」から逃げ切ったら賞金をもらうという、アレです。小学生の大半が好きだと思います。私はこの番組がとっても大好きです。まずハンターという存在が良い。無表情で観覧車に乗っているのとか、凍らせられて停止しちゃうのとかキュートですよね。テレビでは体育会系のキリッとしたグラサンお兄さんが走っているようにしか見えないのですが、実は彼らはアンドロイドなので急激な温度変化に弱いとされています。そして、ハンターやらミッションやらを操っているのは未来の月にある大企業、クロノス社所属のゲームマスターで、彼らは逃走中を地球で開催することで莫大な資金を得ているらしいのです。どうやって資金を得てるんだろう、やっぱり賭博かな…… それとも私たちには見えないだけで月で放映されている「逃走中」は広告が大量に挿入されているのかも。大きいスタジアムで熱狂するような描写があったし日本の野球みたいな娯楽なのかもしれないですね。一時期は月の大企業の「逃走中」ビジネスをめぐって大変な企業争いが繰り広げられていたようなのですが、最近落ち着いたらしいです。ふーん。

 ……という設定が「逃走中」にはあるのですがこんな設定に鼻息を荒くしている人は少数派である様に思います。「逃走中」「戦闘中」(昔は「護衛中」「密告中」なんかもあった……気が)はテレビのジャンルで言えばもちろんバラエティなんですけど、個人的には「ドラマの中でやってる小道具としてのバラエティ」なのです。私はそういうドラマっぽいストーリーとリアルのゲームを組み合わせたコンテンツに弱い。

 例えば「リアル脱出ゲーム」は謎解きがメインですが、公演によってはストーリーがありドラマの中に入ったような気分になります。私も何度か囚人になったり生徒になったりしました。脱出率は低くルーム型は全敗です。でも楽し〜〜〜のでまた行きたい。プレイしている最中は謎解きに必死でロールプレイングしている余裕などないのですが、閉じ込められた!という体験をすることそのものが楽しい!非日常!ドラマ!って感じ。それはそれとしてもっと謎解きで活躍できるようになりたいですが……

 リアル脱出ゲームといえば昔々に「リアル脱出ゲームTV」なるドラマがバカリズム主演で放送されていたのですが、あの番組もドラマと謎解き(しかも視聴者参加推奨)が組み合わされていて楽しかったなという記憶があります。バカリズム扮する謎男(爆弾テロ未遂犯)が毎回宣戦布告謎をテロ対策班に出してきて、視聴者も一緒に謎解きができるという構成で、謎を解くためには放送中のテレビを副音声にしてみたり双方向機能を使ったりしないといけない仕様。バカリズムの胡散臭さも含めて最高でした。

 

 このように、私は架空のストーリー設定と現実のゲームがミックスされたコンテンツが好きなのですが、好きになった原因は、はやみねかおる先生の作品『都会のトム&ソーヤ』にあります。何を隠そうこの作品、主人公の中学生2人組が究極の「R・RPG (リアル・ロールプレイングゲーム)」を作る話なのです。

【R・RPGボードゲームやテレビゲームなどの仮想現実ではなく、現実世界を舞台としたRPG

(引用: 講談社「都会のトム&ソーヤ完全ガイド」)

作中で作成・プレイされるR・RPGは各プレイヤーに役柄が配布され、ストーリーに沿って勝利条件を満たすために実際に行動する……はずなのですがだいたい主人公たちは殺されかけています。ゲームマスター曰くそれらはバグらしい。バグで殺されるなんてたまったものじゃないですが、主人公の片方は野生の勘持ちサバイバーなのであれやこれやでなんとか生還しています(気になる方はぜひ読んでください)そういえば「逃走中」シリーズも月の大企業争いのせいでバグ(?)が起こったりしていましたね。

 バグ云々は置いておいてR・RPGの何に惹かれるかというと、「プレイしているその人個人」が「ストーリーによって与えられる役柄」に干渉していることだと思います。たとえば「逃走中」なら逃げる側が「逃走者」という役柄を与えられるのですが、(それがどこまで作為的なものかはさておき)出演者そのものの人格をプレイ中に出してくれるんですよね。下衆キャラで売っているお笑い芸人は率先してヒール役をやったり、アスリートはハンターに恐れ抱かながちだったりする。

 「逃走中」「リアル脱出ゲーム」はロールプレイング要素が少ないとはいえプレイヤーたちは何らかの役割を与えられある程度ストーリーに沿って行動することになるので、できることは決まってきます。ハンターに殴りかかっても勝つことはできないし、囚人のくせにリアル脱出ゲームのGMを脅しても部屋から出ることはできないわけですよ(なぜならそういう役柄なので)ただ、その中でいろいろな思惑があって動的に変化している(ように見える)ようなコンテンツはプレイするのも見るのも面白いなあと思います。

 

 余談ですが「プレイしているその人個人」が「ストーリーによって与えられる役柄」に干渉している、というので私がまず考えるのはTRPG(特に一般的なクトゥルフ神話TRPG)です。しかし、現実世界でゲームをプレイすることとは楽しみ方が全然違うように思います。TRPG(特にオンライン上で行うゲーム)で、「逃走中」でハンターが横を通り過ぎる音や風に伴う恐怖感を再現することは難しいでしょう。逆に、今の技術で現実世界に存在させることが難しいような怪物(たとえばテケリ・リ!と鳴く真っ黒な粘液)は、TRPGの描写とプレイヤーの想像力が発揮されたら下手な現実よりとっても怖いと思います。

 

 

 今日の記事のタイトルは「○○は受信機なんです」という好きなボカロ曲の歌詞から引いてきました。つまり今日の記事において私が好きなコンテンツは何かっていうと、"現実"世界に存在する"夢"のようなストーリーという庭の中に役割とルールを与えたプレイヤーを配置して、どんな風に庭が完成して(あるいは荒れて)いくのかなっていうのを、庭の中でプレイヤーになって奮闘したりあるいは庭師(GM)になって眺めたり、現実世界のイチ視聴者になって眺めたりする構造が好きってことです(ここで無理やりまとめる)

 

 それではまた配信でお会いしましょう。もずく

乾燥もずくの読書文2 『桜の樹の下には』

<これは2021/02/09に🎮シノ🐈:Vtuber|pixivFANBOX で公開した同名記事の転載です>

 

どうも、もずくです。

つい先日立春を迎えましたが、まだまだ冬!って感じで寒いですね。

今この文章を書いているときは二十四節気をさらに細分化した"七十二候"の"黄鶯睍睆(うぐいすなく)"に該当するらしいのですが、バーチャル北国ではまだ雪が残っていて雀が体感もふもふでふかふかな様子。はやく暖かくならないかな~。

今回は春を先取りする気分で梶井基次郎桜の樹の下には』を読みました。すごい短いからみんな今読もう。リンク↓
https://www.aozora.gr.jp/cards/000074/card427.html

 

[感想はじまり]

 

冒頭文≒サムネ

桜の樹の下には屍体が埋まっている!」

文学作品の冒頭文、クイズ番組でもよくとりあげられているイメージがあります。「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」とか「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」とか、私はどちらの作品も読んだことないけれどタイトルと冒頭文だけ知っている。『桜の木の下には』も同様に冒頭文だけ知っていました。

この小説を読み終わった後、「冒頭文、釣り動画の説明文にありそうだな」って思いました。屍体の存在、「俺」の妄想(の可能性が高い)じゃないですか。サムネにでかでかと「桜の下には○○が!?」って書いてある。赤字ヒラギノ角ゴシックで。ちなみにコメントは「妄想乙」で荒れてる。そういう動画が脳内に再生されます。

「○○年、××にて――」から始まる小説は逆に映画っぽいですよね。
特にファンタジー/歴史ものだと顕著。「モズーク歴28年、レモチャソ城にて――」と書けばたちまち映画の冒頭、城を空撮していい感じに字幕が入って、いい感じに主人公の方向にズーム、物語が始まるって感じです(架空の暦および地名です)

やはり冒頭文は大事。

 

モズーク暦って西洋ファンタジーってより別の星の宇宙人が作った暦っぽいな。響き的に……

 

ちゃんと桜を見たことがないのかもしれない

「よく廻った独楽が完全な静止に澄むように、また、音楽の上手な演奏がきまってなにかの幻覚を伴うように、灼熱した生殖の幻覚させる後光のようなもの」を「俺」は満開の桜に感じている、らしいですね。

独楽といえば、昔実家にあった地球ゴマのことを思い出します。あれが回っているときは金属のフォルムと規則的な動きが合わさって、周りの空気が変わるような気がしました。音楽の上手な演奏が幻覚を、というのもすごくわかる。

 

でも桜に対してはあまりそういうことを感じたことがないなあと思います。その理由を考えてみたのですが、自分はこれまで桜を「風景の一部」としか捉えていなかったのかもしれないと思いました。車窓から見える川辺の桜だとか、公園で花見をしている人たちだとかはもちろん見たことがありますが、それはきっと桜本体を見ているわけじゃないんですよね。木の匂い、花びらが落ちてくる速度、色、かたちを感じたことがない、のかなあ。

たぶん私は何か一つを集中して見ることも、景色全体をぼんやりと俯瞰するのが好きなんだと思います。たとえば「桜+花見客+屋台」のような風景だったら、”花見客の声”と”焼きそばの匂い”と"桜と木漏れ日"を同時に見ているような、そういう風景の楽しみ方をしているんじゃないかな~。(でもそんな雰囲気が伝わるような写真を撮るのって難しい……)

 

誰かと一緒に空想する

「俺」は「おまえ」に桜の木の下で何が起こっているかを話して聞かせます。やたらとリアルな描写に「おまえ」は冷や汗をかいている。

私はこういう根拠のない空想をしてみるのが好きなたちです。ゲーム内資料読み込んでその世界の名も知らぬモブキャラの生活を空想してみたり、この森には何が住んでいるんだろうな妖精かなあと考えてみたり、ビルの隙間を駆け抜けていくニンジャを妄想したり……

でもこういう話を真面目に聞いてくれる友人って案外少ないんですよね。こ人の話を聞くのも新たな発見があっておもしろいからいろんな人と喋りたいな~

どうせならお互いの空想力でバトルしようぜ!勝負だ!

 

[感想終わり]

 

感想がうすいねこです。

小説を読むときあんまり考えてないことがばれてしまうな。
感想を私と共有してくれると喜ぶので、よろしくお願いします!
山月記の感想書いてくれたひとありがとうございます~

では~

 

余談:シノ㈱の4人、それぞれどの季節担当だと思いますか?

私は、春:シノ、夏:れもん、秋:もずく、冬:律歌だと思ってるんだけど冬律歌が正直あまりしっくりきてないところあります

 

 

 

乾燥もずくの読書文1 『山月記』

<これは2021/01/13に🎮シノ🐈:Vtuber|pixivFANBOX で公開した同名記事の転載です>

 

どうも、もずくです。

pixivFANBOXでははじめまして。

年始の配信で「読書感想文でも書こうかな」と言いました。兵は拙速を尊ぶらしいですし、とりあえず試験的に1記事書いてみようかと思います。うまくいけばシリーズ化するし、うまくいかなかったらそっと途切れます。

基本的にはこの記事を読んでいる人と感想を共有したいなと考えているので、著作権が消滅していて青空文庫で読める短めの作品を選ぼうかなーと思っています。気になったらぜひ検索してみてください。(あらすじとかまとめるの苦手だし)
ネタバレがあります。ここ大事。

今回読むのは『山月記』です。高校の国語の教科書に掲載されていることが多いので、授業で読んだ人も多いのではないかと思います。私も授業で扱いました。↓青空文庫作品リンク

https://www.aozora.gr.jp/cards/000119/card624.html

 

本当は私が初めて読む作品を取り上げたかったのですけど、パッと思いついたのがこの作品だったので…… 中高生のみんなはこの記事を読んで予習をしよう。偏った内容しか書いてないけどね。

 

[感想文はじまり]

歴史に名を残せたらなあ

李徴くん(登場人物)は詩歌で歴史に名を残した〜い!って思ったけどうまく行かなかった人なのですが、私も「(何かしらで)歴史に名を残した〜い!」って思っています。わかるよ李徴くんの気持ち。

って書くと馬鹿にされそうですけど、みな昔は将来の夢とかあったでしょ(多分)

私は小学校の卒業文集のクラス投票アンケート欄みたいなページの「将来ノーベル賞を取りそうな人ランキング」で1位を取りましたしその時は「ノーベル物理学賞目指すか……!」と小学生なりに思っていましたけど、今のところ取れてないですからね。あとピアノを習っていたもずく(5)は大きくなったらピアニストになると信じて疑っていませんでしたけど、ピアノ辞めちゃいましたからね。

今挙げた2つの体験談は私の小学生時代までの話ではありますが、別に大人になってからも(公共の福祉に反しない限りで)夢をでっかく持つことって悪ではないと思います。大人になると色んなことと天秤をかけて諦めちゃいますけどね。

 

詩歌管弦・勉強・スプラ

李徴くんはかつて「めっちゃ詩の才能がある」と言われたものの、結局本を出せるほどの技術(おそらく運とかコネなんかも)が無いままに人間ではいられなくなってしまうのですが、その原因を本人は「我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心とのせい」だと言っています。自分には十分な才能がないと気づいてはいるけれど、自分が見下している人と高めあう、ましてや教えを乞う、なんて考えたくもないってやつですね。

いやわかるよ李徴くん!!(性格悪配信者)

例えば範囲の決まった定期試験、漢字テスト、英単語ミニテスト、全部大して勉強してこなかった・ほかの人と一緒に勉強しなかったくせに平均点を割り、友達の中で最下位を取った状態で「いや……こんなの受験勉強に影響しないし(笑)」とか言っていた私。

例えばSplatoon2ガチマッチ、立ち回り解説の動画視聴、エイム練習、その他トライアンドエラーをまわさず自分のデスで負け筋を作っておきながら「味方が来なかったのが悪いのでは?」「どうせ才能」と言っていた私。

努力しない→他人(味方)を低く見積もる→すっぱいぶどう

うーん、李徴ですね。書くと本当に性格が悪い。

李徴は自分の詩を競争する手段だと捉えていたんじゃないかな、と思います。詩がただ好きなだけじゃなく「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」を持ってしまったがために、優劣がつく世界に自分を置いて、その世界で自分が1位になるために技術を磨くことができないまま”自分はこんなもんじゃない”と思い詰めた先に虎になってしまった。

試験はまあ他人との競争だとして、ガチマッチは遊びだし気楽にやればいいじゃん?という人もいると思うのだけれど、私の中では他人との競争という面が多くを占めています。

誤解無きように言っておくと、配信とか友達とやるのにはそんなに闘争心バチバチでやっているわけではないです。ガチマッチ中で評価がバキバキに出ると「1位になりてえ…」となってしまうのですよね。現実には1位じゃなくてXに上がりたいなあくらいのものですが。Xって、ほら、すごそうじゃないですか。

 

性格の悪い私は、現時点で自分よりウデマエが低いような友達(リスナーも友達だと思っていますがここではより親交が深い人を指す)に先にXになられたら発狂して海藻になってしまうかもしれません。発狂はしないまでも正直落ち込むと思います。社員一同はXに上がりそうなときは前もって教えてください。心の準備をしておきます。

 

負けず嫌いで、ちょっと他人と比べてしまいがちな人って、李徴のように現実と理想のギャップに苦しめられることがあるように思います。他人に当たり散らさず、妻子のできるだけ苦しめない範囲で、虎にならずにやっていきたいなあと思います。

「刻苦を厭う怠惰」

私は読書感想文を書くのがとても苦手な学生でした。正確には苦手なまま書かなくなっただけで今も苦手です。苦手だなあと思いながら書いている。

文章を書くことが好きではあるけれど得意と言えるほどではなくて、脳内に浮かんだ書きたいフレーズを適当に並べて間を補完するように書いているので論理関係とかがごちゃごちゃになりがちです。小説を書こうと発起したことは数あれど完成したものはほとんどありません。悲しいね。

ここでちゃんと向上したい意思のある人なら他の人の文章を読んで研究したり書くことを継続したりするんでしょうけど、怠惰なのでできないんですよね。気の赴くまま書きたいときだけ書いている。そりゃ上達しないわけですわ。

楽器/スポーツは1日休むと戻すのに3日掛かると言われていますが、この世のすべてって「やらないと上手くならない」らしいですね。本を読んだりアイテムをポチっと使うだけで何でもできるようになったらいいのにな。努力というか行動を継続してできる人を私は尊敬しています。絵でも小説でもゲームでも仕事のスキルアップでも(あとは配信とか動画編集とか歌ってみたとか)。

 

つまりみんな偉いってことですね。尊敬してるぞ(強引なまとめ)

 

[感想文終わり]

これが感想文なのかはちょっと自分でもわからないです。私が読書感想文といえばこれは読書感想文ということになります。何事も定義と名付けが重要。

毎度拙くて無駄に長い文章を読んでくれる皆様に感謝です。
誕生日祝ってくれた人もありがとうございます。


今年も1年よろしくお願いします。

それでは!