乾燥もずくの読書文1 『山月記』

<これは2021/01/13に🎮シノ🐈:Vtuber|pixivFANBOX で公開した同名記事の転載です>

 

どうも、もずくです。

pixivFANBOXでははじめまして。

年始の配信で「読書感想文でも書こうかな」と言いました。兵は拙速を尊ぶらしいですし、とりあえず試験的に1記事書いてみようかと思います。うまくいけばシリーズ化するし、うまくいかなかったらそっと途切れます。

基本的にはこの記事を読んでいる人と感想を共有したいなと考えているので、著作権が消滅していて青空文庫で読める短めの作品を選ぼうかなーと思っています。気になったらぜひ検索してみてください。(あらすじとかまとめるの苦手だし)
ネタバレがあります。ここ大事。

今回読むのは『山月記』です。高校の国語の教科書に掲載されていることが多いので、授業で読んだ人も多いのではないかと思います。私も授業で扱いました。↓青空文庫作品リンク

https://www.aozora.gr.jp/cards/000119/card624.html

 

本当は私が初めて読む作品を取り上げたかったのですけど、パッと思いついたのがこの作品だったので…… 中高生のみんなはこの記事を読んで予習をしよう。偏った内容しか書いてないけどね。

 

[感想文はじまり]

歴史に名を残せたらなあ

李徴くん(登場人物)は詩歌で歴史に名を残した〜い!って思ったけどうまく行かなかった人なのですが、私も「(何かしらで)歴史に名を残した〜い!」って思っています。わかるよ李徴くんの気持ち。

って書くと馬鹿にされそうですけど、みな昔は将来の夢とかあったでしょ(多分)

私は小学校の卒業文集のクラス投票アンケート欄みたいなページの「将来ノーベル賞を取りそうな人ランキング」で1位を取りましたしその時は「ノーベル物理学賞目指すか……!」と小学生なりに思っていましたけど、今のところ取れてないですからね。あとピアノを習っていたもずく(5)は大きくなったらピアニストになると信じて疑っていませんでしたけど、ピアノ辞めちゃいましたからね。

今挙げた2つの体験談は私の小学生時代までの話ではありますが、別に大人になってからも(公共の福祉に反しない限りで)夢をでっかく持つことって悪ではないと思います。大人になると色んなことと天秤をかけて諦めちゃいますけどね。

 

詩歌管弦・勉強・スプラ

李徴くんはかつて「めっちゃ詩の才能がある」と言われたものの、結局本を出せるほどの技術(おそらく運とかコネなんかも)が無いままに人間ではいられなくなってしまうのですが、その原因を本人は「我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心とのせい」だと言っています。自分には十分な才能がないと気づいてはいるけれど、自分が見下している人と高めあう、ましてや教えを乞う、なんて考えたくもないってやつですね。

いやわかるよ李徴くん!!(性格悪配信者)

例えば範囲の決まった定期試験、漢字テスト、英単語ミニテスト、全部大して勉強してこなかった・ほかの人と一緒に勉強しなかったくせに平均点を割り、友達の中で最下位を取った状態で「いや……こんなの受験勉強に影響しないし(笑)」とか言っていた私。

例えばSplatoon2ガチマッチ、立ち回り解説の動画視聴、エイム練習、その他トライアンドエラーをまわさず自分のデスで負け筋を作っておきながら「味方が来なかったのが悪いのでは?」「どうせ才能」と言っていた私。

努力しない→他人(味方)を低く見積もる→すっぱいぶどう

うーん、李徴ですね。書くと本当に性格が悪い。

李徴は自分の詩を競争する手段だと捉えていたんじゃないかな、と思います。詩がただ好きなだけじゃなく「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」を持ってしまったがために、優劣がつく世界に自分を置いて、その世界で自分が1位になるために技術を磨くことができないまま”自分はこんなもんじゃない”と思い詰めた先に虎になってしまった。

試験はまあ他人との競争だとして、ガチマッチは遊びだし気楽にやればいいじゃん?という人もいると思うのだけれど、私の中では他人との競争という面が多くを占めています。

誤解無きように言っておくと、配信とか友達とやるのにはそんなに闘争心バチバチでやっているわけではないです。ガチマッチ中で評価がバキバキに出ると「1位になりてえ…」となってしまうのですよね。現実には1位じゃなくてXに上がりたいなあくらいのものですが。Xって、ほら、すごそうじゃないですか。

 

性格の悪い私は、現時点で自分よりウデマエが低いような友達(リスナーも友達だと思っていますがここではより親交が深い人を指す)に先にXになられたら発狂して海藻になってしまうかもしれません。発狂はしないまでも正直落ち込むと思います。社員一同はXに上がりそうなときは前もって教えてください。心の準備をしておきます。

 

負けず嫌いで、ちょっと他人と比べてしまいがちな人って、李徴のように現実と理想のギャップに苦しめられることがあるように思います。他人に当たり散らさず、妻子のできるだけ苦しめない範囲で、虎にならずにやっていきたいなあと思います。

「刻苦を厭う怠惰」

私は読書感想文を書くのがとても苦手な学生でした。正確には苦手なまま書かなくなっただけで今も苦手です。苦手だなあと思いながら書いている。

文章を書くことが好きではあるけれど得意と言えるほどではなくて、脳内に浮かんだ書きたいフレーズを適当に並べて間を補完するように書いているので論理関係とかがごちゃごちゃになりがちです。小説を書こうと発起したことは数あれど完成したものはほとんどありません。悲しいね。

ここでちゃんと向上したい意思のある人なら他の人の文章を読んで研究したり書くことを継続したりするんでしょうけど、怠惰なのでできないんですよね。気の赴くまま書きたいときだけ書いている。そりゃ上達しないわけですわ。

楽器/スポーツは1日休むと戻すのに3日掛かると言われていますが、この世のすべてって「やらないと上手くならない」らしいですね。本を読んだりアイテムをポチっと使うだけで何でもできるようになったらいいのにな。努力というか行動を継続してできる人を私は尊敬しています。絵でも小説でもゲームでも仕事のスキルアップでも(あとは配信とか動画編集とか歌ってみたとか)。

 

つまりみんな偉いってことですね。尊敬してるぞ(強引なまとめ)

 

[感想文終わり]

これが感想文なのかはちょっと自分でもわからないです。私が読書感想文といえばこれは読書感想文ということになります。何事も定義と名付けが重要。

毎度拙くて無駄に長い文章を読んでくれる皆様に感謝です。
誕生日祝ってくれた人もありがとうございます。


今年も1年よろしくお願いします。

それでは!